beretberetトップページへ  革漉機って何?
レザークラフトで作る革首輪 >革漉機って何?
革製のリードやカラーを作る為に、特殊な道具を使います
その中で一番特殊で馴染みのない機械が革漉機でしょう
靴でも鞄でも、革を扱う工房では必ず置いている機械なのですが一般手芸ではまず見かけない物です
「革を漉く」とは革を削って厚さを変える事を指し、「革を割る」と同じ意味になります
使い方や構造の詳細説明がウェブ上にもほとんどアップされていないのでちょっとだけ説明します





革漉機のしくみ

構造は簡単な仕組みです

左画像中央から上の金具は革押えになります
幅やローラー、凹凸などのさまざまなアタッチメントがあり、角度を変えることで平行にも斜めにも漉くことができます

中央部分手前の革の粕が付いている部分はビヤダルといって革を送るローラーになります
ミシンで言うなら下送りの部分に当たります
これも金属やゴムなど用途に応じた部品が揃ってます

最後は中央の円筒形の部分は切刃になります
これが回転しながら革を漉いていきます
写真はわかりやすくする為隙間を開けて撮影しています
左の写真は革漉機の横から見た画像です

左手前は切刃を研ぐ砥石になります
ベルトで切刃、ビヤダルと同じように回転します
漉き作業前に切刃に当て刃を砥ぎます

右側は漉き終わった革の残骸です

テーブルに窓が切ってあり、そこからゴミ箱に落ちていくようになっています
駆動はクラッチモーター

プーリーの径と内部のシャフト径の変更で回転スピードが変更できます



実際に革を漉いた画像

分厚いヌメ革を薄く漉いていきます

革の密度や硬さによって刃とビアダルの間隔を調整します
一回で漉かずに少しずつ厚さを変えていきます
漉いた床面です

革は光沢が表を銀面、下側を床面と呼びますが廃棄した床面は盛上がり芯などにも再利用できます
調整が悪いと漉いた面が波打ったような漉きムラができます




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